弁護士 森田冴子

【離婚時の大きな落とし穴】ペアローンの注意点

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【離婚時の大きな落とし穴】ペアローンの注意点

【離婚時の大きな落とし穴】ペアローンの注意点

2025/06/01

こんにちは。弁護士の森田です。

 

近年、住宅購入の際に「ペアローン」を利用するご夫婦が増えています。夫婦それぞれが住宅ローンを組み、より高額な物件を購入できる点が魅力です。

 

1 ペアローンとは?

ペアローンとは、夫婦がそれぞれの名義で住宅ローンを組んで不動産を購入する仕組みです。通常、物件は共有名義(持分はローン負担割合による)となり、それぞれが自分のローンを支払っていく形になります。

 

①ペアローンのメリット

借入可能額が増える

住宅ローン控除を夫婦それぞれが受けられる

連帯保証・連帯債務よりお互いの責任の範囲が明確等

 

②ペアローンのリスク

ただしペアローンは夫婦ともに収入が減らずに働き続けることを前提としたもので、配偶者の失業・収入減少・死亡や離婚など、将来の変化に弱いというリスクがあります。

契約前に、以下のような点を確認しておく必要があります。

もし失業したり収入が減った場合にどうするか

離婚したら、家とローンをどうするか

団体信用生命保険(団信)に夫婦それぞれ加入できるか

 

2 離婚時に起こる問題

ペアローンは、離婚の際に大きな争点になるケースが非常に多いです。

問題となる主なものは以下の2点です。

 

①住宅をどうするか

売却するのか、どちらかが住み続けるのか、それとも第三者に貸すのか…話し合いが難航することが多くあります。

 

②ローンの返済義務

どちらかが家に住み続ける場合でも、夫婦双方が責任を持って自分のローンを返済する義務があります。

 

3 離婚時の主な解決方法

離婚時の主な解決策としては以下のような方法があります。

いずれも債権者(金融機関)の了解を得る必要があります。

 

①売却してローンを清算する

夫婦どちらも家に住むことを希望しない場合は、家を売却して、その代金でローンを完済するのが一番スッキリする方法です。

売却代金がローンを上回る場合は、上回った部分を財産分与として分けることになります。

売却額がローンを下回ると借金だけが残ることになります。

 

②一方が相手の持分を買い取る

家に住むことを希望する方が相手の持分を買い取って、相手のローンを完済し、以後は自分のローンを返済する方法です。

 

③一方がローンを借り換える

家に住むことを希望する方がローンを借り換えて、相手のローンを完済することでペアローンを解消し、相手の持分を財産分与で取得して、以後は自分のローンを返済する方法です。

 

4 最後に

住宅購入時に失業や離婚のことまで考える方は少ないと思います。

しかし、これまでに述べたように、ペアローンは夫婦ともに収入が減らずに働き続けることを前提としたものであり、失業や収入減少、離婚等の変化があると、難しい事態に陥ることがあります。

 

将来のリスクに備える意味でも、ペアローンの契約時にはメリットだけでなくリスクも十分に検討することおすすめします。

 

 

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