【突然届いた離婚調停の呼出状】離婚調停に出席しないとどうなる?
2025/08/15
こんにちは。弁護士の森田です。
1. はじめに:裁判所から突然の通知…無視していいの?
ある日、ポストに家庭裁判所からの茶封筒が届き、開けてみると「調停期日呼出状」なるものが…。
突然の通知に驚き、不安を感じた方も多いのではないでしょうか。
「本当に裁判所に行かないといけないの?」「無視しても問題ないのでは…?」「平日日中に行くのは無理」
こうしたご相談は少なくありません。
離婚調停の申立書が届いたときにどのように対応するべきか、弁護士の視点から説明します。
2. 離婚調停とは?裁判ではなく“話し合い”の場です
離婚をするには、原則として夫婦の話し合い(協議)が必要ですが、話がまとまらない場合には、家庭裁判所での「調停」という手続きを利用します。
離婚については原則として、裁判の前に必ず調停をしなければならないことになっています(調停前置主義)。
調停は、第三者(調停委員)を交えた話し合いの場であり、「まずは話し合いを尽くしてから裁判に進みましょう」という制度です。
つまり、調停は“任意の話し合い”でありながら、家庭裁判所で行われる正式な手続きなのです。
3. 調停に出席しないとどうなる?
「出席しないと罰せられるの?」という質問をされることがありますが、実際には、調停を欠席してもただちに過料が科されることはまずありません。
しかし、何も対応せずに無視すると、いくつかの不利益が生じる可能性があります。
具体的には次のようなリスクがあります。
① 一方的に話が進む
調停に出席しないと、あなたの事情や言い分を伝える機会が失われ、申立人(相手側)の主張だけで手続きが進むおそれがあります。
② 相手の感情が悪化する
調停はお互いの話し合いの場です。これを無視をすると、「誠意がない」「話し合いを拒否した」と受け止められ、相手の態度が硬化し、将来的な協議や裁判がより厳しいものになる可能性があります。
③ 審判に移行する場合がある
特に重要なのが、婚姻費用や養育費など金銭に関する事項です。
離婚調停は、相手方が出席しない場合には調停不成立となりますが(それでも離婚したい場合は、改めて離婚訴訟を提起することになります)、婚姻費用や養育費に関する調停の場合は、これを無視すると審判(裁判所の判断)に移行することがあります。
調停は原則として当事者双方が合意しないと成立しませんが、審判では、申立人の主張や提出した資料しかない場合でも、裁判所が支払額を決めます。審判も無視すると、あなたに不利な金額で決まってしまうことがあります。これを後から覆すのは簡単ではありません。
4. 「調停段階」が一番柔軟に話し合える
調停では、調停委員が間に入り、お互いの意見を丁寧に聞いてくれます。
裁判と違って柔軟な条件の話し合いや譲歩も可能です。
また、調停の段階では、相手がまだ弁護士をつけていないケースも多く、比較的譲歩を引き出せるチャンスもあります。
調停で誠実に対応することは、相手の信頼感を生み、感情的な緊張を和らげる可能性もあります。
5. どうしても出席できない場合は?
体調不良や仕事の都合で出席できない場合は、事前に裁判所へ連絡すれば日程変更が可能なこともあります。
最近では「WEB調停」の方法もあります。
弁護士に依頼すれば、代理人としてあなたの代わりに調停に出席することもできます。
6. まとめ:無視するより、「ちゃんと対応」があなたを守ります
調停を欠席しても、直ちに過料が科されることは通常ありません。
しかし、離婚・養育費・婚姻費用などについて不利な結果になるリスクがあります。
出席することで、あなたの考えや立場をきちんと伝えることができます。
自分1人での対応に不安があれば、弁護士に依頼することも可能です。
⚫︎こんなときは、弁護士にご相談ください。
離婚の話し合いがこじれていて、感情的になってしまいそう
相手が弁護士をつけて調停を申し立ててきた
養育費や婚姻費用に納得がいかない
そもそも調停に出るべきか迷っている
ご自身だけで対応するのが不安なときは、早めに専門家に相談することで、不利益を避けることができます。
水戸ひなぎく法律事務所では、離婚・相続に関する初回の法律相談は無料でお受けしています。お気軽にお問合せください。
水戸市だけでなく、ひたちなか市、那珂市、鉾田市、笠間市、常陸太田市、常陸大宮市、日立市等にお住まいの方のご相談もお受けします。
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