弁護士 森田冴子

離婚の法律相談、何を準備すればいい?初回相談で伝えていただきたいこと

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離婚の法律相談、何を準備すればいい?初回相談で弁護士がお聞きしたいこと

離婚の法律相談、何を準備すればいい?初回相談で弁護士がお聞きしたいこと

2026/10/01

こんにちは、弁護士の森田です。

 

離婚について法律相談に来られる方の中には、これまでの夫婦関係や出来事を詳しくまとめた資料を持参される方がいらっしゃいます。

数ページ程度のメモであればもちろん問題ありませんが、ときには何十ページにもわたって、これまでの出来事を時系列に整理した資料を拝見することもあります。

最近では、生成AIを利用して、ご自身の事情を非常にきれいに整理された文章を作って持参される方も増えてきました。

「できるだけ詳しく説明した方が、弁護士も事情を分かってくれるだろう」

「相談時間が限られているから、あらかじめ全部書いておこう」

というお気持ちから、丁寧に準備してくださっているのだと思います。

そのお気持ちはとてもよく分かります。

ただ、初回の法律相談の際には詳しい資料を準備していただかなくても大丈夫です。

むしろ、簡単なメモだけを用意して、あとは弁護士と話をしながら整理していく方が、相談がスムーズに進むことも多いのです。

 

初回相談で弁護士が知りたいのは、まず「全体像」です

 

離婚の相談では、夫婦間の出来事を一つ一つ詳しく確認する必要はありません。

弁護士がまず知りたいのは、例えば、

  夫婦は現在、同居しているのか別居しているのか

  いつ頃から夫婦関係が悪化したのか

  離婚を希望しているのはどちらなのか

  子どもがいるのか

  親権や子どもの監護について問題があるのか

  財産分与や慰謝料などについて争いがありそうなのか

  婚姻費用や養育費について問題があるのか

  暴力や脅迫など、特に緊急性のある事情があるのか

  すでに離婚調停などの手続が始まっているのか

  相談者が最終的にどうしたいのか

といった、「大枠」です。

そのうえで、「それはいつ頃のことですか?」「相手はそのことについて何と言っていますか?」「お子さんは現在どちらと暮らしていますか?」など、弁護士が必要な事項を質問していきます。

このやり取りによって、法律的に重要なポイントを整理していくことができます。

 

「全部書いておく」より、質問に答えていただく方が分かりやすいこともあります

 

相談者の方からすると、「自分にとって重要だったことは、全部説明しておいた方がいいのでは?」と思われるかもしれません。

もちろん、これまでの経緯を知ることは大切です。

ただ、法律相談では、相談者の方にとって印象に残っている出来事と、法律的に重要な出来事が、必ずしも同じとは限りません。

反対に、「これはたいしたことではないと思うのですが……」と相談者の方がお話しされた事情が、弁護士からすると重要なポイントだった、ということもあります。

そのため、最初から「自分で重要事項を全部選び出して説明しなければ」と考える必要はありません。

弁護士が質問しながら、一緒に整理していけば大丈夫です。

 

長い資料は、相談時間との関係で十分に活用できないことがあります

 

せっかく準備していただいた資料ですから、弁護士としてもできるだけ目を通したいと思っています。

一方で、相談時間には限りがあります。

例えば60分の相談であれば、資料を読むことだけに時間を使うよりも、相談者の方から直接お話をうかがい、質問をし、そのうえで今後の見通しや選択肢をお伝えすることに時間を使った方が、相談者の方にとって有益な場合が多いです。

そのため、長い資料をお持ちいただいた場合には、その場で最初から最後まで精読するというより、全体を確認したうえで、必要な部分を参照するという形になることがあります。

「せっかく一生懸命まとめたのに、あまり読んでもらえなかった」と思われるかもしれませんが、資料が役に立たなかったということではなく、限られた相談時間を有効に使うためなので、ご理解ください。

 

実は、弁護士にとって「長い資料を読むこと」は目的ではありません

 

ここは少し弁護士側の事情もあります。

何十ページもの資料を目の前にすると、「これは全部読むとかなり時間がかかりそうだな」と思うことがあります。

これは、資料を持って来られたことが嫌だという意味ではありません。相談者の方がそれだけ丁寧に準備してくださったことはありがたいことです。

ただ、初回相談では、「資料を読むこと」よりも「相談者の方と話をして、問題点を整理すること」の方が大切です。

ですから、相談者の方には、どうか「弁護士に読んでもらうために、完璧な資料を作らなければ」と頑張りすぎないでいただきたいと思っています。

 

話すのが苦手な方は、簡単なメモを

 

「緊張すると何を話せばいいか分からなくなりそう」「大事なことを忘れてしまいそう」という方は、メモを用意していただくと安心です。

ただし、文章にする必要はありません。

例えば、

  2010年 結婚

  2015年 長女誕生

  2025年10月から別居

  夫から離婚を求められている

  子どもの親権について争いになりそう

  自宅と預貯金がある

  財産分与について知りたい

このくらいの箇条書きで十分です。

場合によっては、きれいに文章にまとめられた資料より、こうした簡単な箇条書きの方が相談を進めやすいこともあります。

 

初回相談は「完成した説明書」を提出する場ではありません

 

法律相談というと、「弁護士にきちんと事情を説明しなければならない」「分かりやすい資料を作っていかなければならない」と考えてしまうことがあるかもしれません。

でも、そんなに固く考えなくて大丈夫です。

弁護士は、相談者の方からお話をうかがい、必要なことを質問しながら、法律的に問題となる点を整理していきます。

「何が問題なのか、自分でもよく分からない」という状態で相談に来ていただいても構いません。

むしろ、そのような状態の方のために法律相談があります。

 

まずは、今困っていることを話してください

 

初回の離婚相談では、「夫と離婚したい」「妻から離婚を求められている」「子どものことが心配」「お金のことがよく分からない」「相手と話し合いができない」「これから何をすればいいのか分からない」

まずは、その程度のお話からで大丈夫です。必要なことは、弁護士が質問していきます。

長い資料を作ることに時間をかけるよりも、「今、一番困っていること」「弁護士に聞きたいこと」を整理してお越しいただく、それだけでも、十分に有意義な法律相談になります。

 

どうぞ気負わずにご相談ください。

 

水戸ひなぎく法律事務所では、離婚・相続に関する初回の法律相談を無料でお受けしています。お気軽にお問合せください。

水戸市だけでなく、ひたちなか市、那珂市、鉾田市、笠間市、常陸太田市、常陸大宮市、日立市等にお住まいの方のご相談もお受けします。

 

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